Nバック課題(n-back)をスマホのブラウザで

モチが顔を出した穴の位置を覚えておき、n回前と同じ穴にまた出たら「同じ!」を押します。1回は40秒ほどで、結果に合わせて次のレベルが決まります。

基本データ

分野
集中力
1回
約40秒
スコア
正答率
モード
トレーニングモード

Nバックの遊び方

  1. スタートボタンを押すと、カウントダウンのあとに3×3に並んだ9つの穴が表示されます。その上には今のレベル(例:「2 バック」)が大きく出て、「回数 3/16」のように何回目かを示すカウンターもあります。最初は1バックから始まります。
  2. どれかひとつの穴から、モチが0.5秒だけ顔を出します。次のモチは2.5秒ごとに出てきます(大きな文字モードでは3秒ごと)。
  3. いまモチが出た穴がn回前と同じ穴なら、下の大きな「同じ!」ボタンを押します。1バックは直前と、2バックは2回前と比べます。
  4. 違う穴なら、何も押しません。押さないことが「一致しない」という答えになります。押して当たれば「正解!」、違う穴で押すと「同じ穴じゃないよ」、同じ穴を見逃すと「いまのは同じ穴だったよ」と、ボタンの下に出ます。違う穴で押さなかったときは何も出ませんが、それで正解です。
  5. 1回はどのレベルでも16回で、およそ40秒で終わります(大きな文字モードでは約48秒)。最初のn回はウォームアップ(「ウォームアップ。場所だけ覚えてね。」)で、比べる相手がいないため一致にはなりません。そのあとの16−n回(2バックなら14回)を採点します。同じ穴から3回続けてモチが出ることはありません。
  6. Nバックはトレーニング専用のゲームで、固定の測定モードはありません。正答率85%以上なら次の回はn+1、60%未満ならn−1、そのあいだなら同じnをもう一度。nは1バックから最大9バックまで上下します。

Nバック課題で使う力

ひと言でいえばワーキングメモリの更新です。短いリストを頭に置いたまま、中身を入れ替え続ける力のことです。2バックなら直近2つの位置を覚えておき、モチが新しく顔を出したら古いほうと比べて、その記憶を捨て、ひとつずつずらします。これを2.5秒ごとに繰り返します。判断は「同じ」か「違う」かだけなのに、覚える・比べる・入れ替えるを休みなく回すので、nがひとつ上がるだけでぐっと重くなります。

神経衰弱が「場所を覚えておく」ゲームだとすれば、Nバックは「覚えた場所を次々に書き換える」ゲームです。同じ記憶でも、使いどころがかなり違います。

Nバック課題は、1958年にKirchnerが年齢による短期記憶の違いを調べた研究で発表したのが始まりで、いまも加齢研究で広く使われています。2018年の研究では、20〜80歳の成人533人がNバック課題に取り組み、年齢が上のグループほど反応時間が長く、一致を見つけられる割合が低くなりました(Gajewskiら、2018)。同じ研究によると、若い世代は主に実行機能で、年齢が上の世代は注意力や言葉の記憶、更新の力をより多く使ってこの課題を解いていました。同じスコアでも、そこへたどり着く道筋は人によって違うということです。

Nバックの効果について、正直に

  • これはゲームであり、毎日の習慣づくりのための道具です。医学的な検査ではなく、何かを診断するものでもありません。
  • 位置だけを使い、16回で1セットとするこの形式には、公開された基準値がまだありません。
  • 練習すればNバックのスコアは伸びます。私たちが言えるのはそこまでです。ワーキングメモリ・トレーニングの研究87本(比較145件)をまとめたメタ分析では、別の課題に取り組んだ対照群と比べて、知能・読解・算数の成績に信頼できる向上は見られませんでした(Melby-Lervågら、2016)。脳トレ研究全体を検討したレビューも、練習した課題は伸びるものの、日常のパフォーマンスへ広がる根拠はほとんどないとまとめています(Simonsら、2016)。

Nバックの平均と、スコアの仕組み

この形式そのままで測った公開平均はありません。なので、平均値をこしらえることはしません。脳スクワットでほかの人との比較を表示するのは、公開された参考データがあるテスト(反応速度・数字記憶・順番記憶・単語記憶)だけです。Nバックの比較は将来加わるかもしれませんが、いまは昨日の自分を超えるのが目標です。

スコアは(見つけた一致+正しく見送った不一致)÷採点する回数×100です。採点するのはウォームアップを除いた16−n回で、そのうち約3割が一致です。たとえば2バックなら、採点する14回のうち一致は4回、不一致は10回。ミス1回につき約7ポイント下がります。一致を見逃しても、不一致で押してしまっても、下がる幅は同じです。

1回の結果 2バックでのミス(14回中) 次の回
85〜100% 0〜2回 nがひとつ上がる
60%以上85%未満 3〜5回 同じnをもう一度。いまちょうどいい負荷です
60%未満 6回以上 nがひとつ下がる

ひとつ注意点があります。一度も押さなくても、正答率は70%前後になります。不一致は全部正解、一致は全部見逃しになるからです(2バックなら14回中10回が正解で71.4%)。70%前後は「まずまず」ではなくスタートラインと考え、成長の目安はレベル(n)で見てください。結果画面には正答率が大きく出て、レベルが変わるときは「レベルアップ!次はレベル3から」のように次のnが表示されます。Nバックはトレーニング専用なので、自己ベストではなく、このレベルの上がり方があなたの記録です。

よくある質問

Nバック課題とは何ですか?

次々に出てくる刺激が、n回前のものと同じかどうかを判断するワーキングメモリの課題です。1958年に発表され、いまも記憶や加齢の研究で広く使われています。

デュアルNバックとは違うのですか?

違います。ここで遊べるのは、3×3に並んだ穴の位置だけを使うシングルNバックです。デュアルNバックは、これに音声で読み上げる文字をもうひとつ加え、2つを同時に追いかけます。

Nバックの効果は?IQは上がりますか?

いまある研究からは、上がるとはいえません。2016年のメタ分析(論文87本)では、知能・読解・算数の成績に信頼できる向上は確認されませんでした。練習で確実に伸びるのは、このゲームのスコアです。

何%なら良いスコアですか?

この形式に合う公開された平均がないため、パーセンタイルは表示していません。85%以上で次の回のレベルが上がり、60%未満で下がります。ちなみに一度も押さなくても70%前後になります。

無料ですか?登録は必要ですか?

無料で、登録もインストールも不要です。

スマホで遊ぶとスコアは変わりますか?

ほとんど変わりません。スマホのブラウザではタッチと画面表示の遅れが約58〜70ms加わりますが、1問ごとに2.5秒あり、速さは採点に入りません。

出典